ゲームプログラミングには様々なゲームエンジンや言語、教材があります。
ゲームプログラミングと普通のプログラミングの違いは?
おすすめの言語やゲームエンジンは?
どの言語を学べばいいかな?
このようにに悩んでいる人も多いでしょう。本記事ではゲームプログラミングに必要な言語やツールを初心者向けに解説し、初心者向けな教材なども詳しく解説します。あなたに最適な学習方法を見つけて、ゲーム開発の第一歩を踏み出してみましょう。
ゲームプログラミングと普通のプログラミングの違い

ゲームプログラミングは、リアルタイムのインタラクションやグラフィックス、物理シミュレーション、AIなどを使ってエンターテイメントを提供します。パフォーマンスや最適化が重視され、視覚的・感覚的な要素が多く関わります。
一方、普通のプログラミングは、業務や実用的な目的に焦点を当て、安定性や効率性が重要です。視覚的要素は少なく、データ整合性やセキュリティが主な課題です。
ゲームは体験を重視し、普通のプログラミングは実務的な結果を求めます。それがプログラミングとゲームプログラミングの違いです。
おすすめの言語やゲームエンジン

ゲーム開発を始める際には、どの言語を使うかが重要なポイントになります。扱いやすさや用途によって適した言語は異なり、高速処理が求められるゲームには最適化しやすい言語が、手軽に開発を進めたい場合には学習しやすい言語が向いています。
また、ゲームエンジンを活用すれば、開発の効率が大幅に向上します。初心者からプロまで幅広く使われるツールを選び、自分に合った方法でゲーム作りに挑戦してみましょう。
ゲームプログラミングで初心者におすすめな言語
ゲームプログラミングにおすすめの言語は、開発するゲームの種類やプラットフォームによって異なります。以下に主な言語とその特徴を紹介します。
C++
C++は高速な処理能力や効率的なメモリ管理ができるため、多くのゲームエンジンで使われています。しかし、初心者には少し難しく感じることもあります。
そのため、最初はPythonやC#など、扱いやすい言語から始めると良いでしょう。少しずつ慣れていけば、C++は非常に強力なツールとなり、ゲーム開発において大きな力を発揮します。
C#
C#は比較的書きやすく、学習コストが低いため、ゲームプログラミング初心者におすすめの言語です。主にUnityエンジンで使用され、ガベージコレクション機能によりメモリ管理が楽に行えます。
コードがシンプルで直感的であり、ポインタ操作や低レベルのメモリ管理を避けることができるため、初心者でも理解しやすい構文です。C#は2D・3Dゲーム開発に適しており、高い生産性を発揮できるため、ゲーム開発を始めるには非常に適した選択です。
Python
Pythonはシンプルで読みやすい構文を持ち、ゲームプログラミング初心者にも扱いやすい言語です。PygameやArcadeなどのライブラリを活用することで、ゲームプロトタイプの作成がしやすく、ゲーム開発の速度を上げることができます。
特に2Dゲーム開発におすすめで、AIの活用も可能です。ただし、3Dゲームの開発には不向きです。Pythonはゲーム制作の基本を学ぶための優れたツールであり、初心者がゲーム開発を始めるのに適した言語です。
JavaScript
JavaScriptは、Web開発では必須の言語と言われていてWebブラウザ上で動作するゲームを作成するのに非常に適した言語です。
Three.js、Phaser、PixiJSなどの豊富なライブラリを活用することで、2Dゲームや軽量な3Dゲーム、リアルタイムマルチプレイヤーゲームなどを開発できます。
プラットフォームを問わず動作するため、ブラウザでゲームを簡単に実行できる利点があります。学習もしやすく、すぐにゲーム制作を始めることができるため、ウェブベースのゲーム開発には非常に有用な言語です。
ゲーム開発には用途に応じた言語があります。用途や始めやすさなどでプログラミング言語を決めましょう。C#とPythonは初心者におすすめなプログラミング言語です。自分に適したプログラミング言語を見つけましょう。
おすすめのゲームエンジン
ゲーム開発には、目的やスキルレベルに応じてさまざまなゲームエンジンがあります。以下におすすめのゲームエンジンを紹介します。
Unity
Unity(C#)は、初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーに対応したゲームエンジンです。
2Dおよび3Dゲームの両方に対応しており、アセットストアが充実しているため、開発の効率を大いに高めます。インディーゲームをはじめ、2D・3Dゲーム全般の制作に非常に適しており、幅広いジャンルのゲーム開発に利用できます。
Unreal Engine
Unreal Engine(C++ & Blueprints)は、フォトリアルな3D表現が可能で、非常に高品質なグラフィックを作成できるのが特徴です。
ノードベースの「Blueprints」を使えば、プログラミングなしでもゲーム開発ができるため、プログラミングの知識がなくても高度な制作が可能です。
さらに、高速なレンダリングエンジンを搭載しており、大規模な3Dゲームや映像制作、建築ビジュアライゼーションに最適です。特にFPSやRPGなどの大規模3Dゲーム制作におすすめです。
初心者向けのチュートリアルや教材

ゲームプログラミングを無料で学べるリソースは豊富にあります。UnityやUnreal Engineの公式プラットフォームでは、初心者向けのチュートリアルやコースが充実しています。さらに、書籍を活用することで、実践的なスキルを効率的に学べます。
この記事では、ゲーム開発の基礎から応用まで学べるオンライン教材や本を紹介します。これらを活用して、ゲーム制作のスキルを身につけましょう。
無料で学べるサイト・動画
ゲームプログラミングを無料で学べるサイトや動画はたくさんあります。初心者に役立つリソースを紹介します。
Unity公式学習プラットフォーム
Unity公式学習プラットフォームは、Unityエンジンを使ったゲーム開発を学ぶための公式学習サイトです。
豊富なチュートリアルやコースが用意されており、ゲーム開発の基礎から応用まで学べます。
多くのコースは無料で提供されており、実践的なゲーム作成プロジェクトも含まれているため、学びながら実際の開発に役立つスキルを身につけることができます。
Unreal Engine公式学習プラットフォーム
Unreal Engine公式学習プラットフォームは、Unreal Engineを使ったゲーム開発を学べる公式チュートリアルサイトです。
BlueprintやC++によるゲーム開発の基礎を学べるコンテンツが充実しており、初心者から上級者まで対応しています。多くのコースや教材が無料で提供されており、実践的なスキルを身につけることができます。
ゲーム開発を無料で学べるリソースとして、様々な学習プラットフォームがあります。基礎から応用まで学べるコースと実践的なプロジェクトが豊富に提供されています。どちらも初心者から上級者まで対応し、無料で利用可能です。
Unityの初心者向けの本
【Unity2021 3D/2Dゲーム開発実践入門】は、吉谷幹人氏による著書で、Unityを使ったゲーム開発の基本的な手順を解説しています。
本書では、C#を使ったスクリプトの書き方や、2Dおよび3Dゲームの作り方を学ぶことができます。初心者向けに優しく説明されており、実際のゲーム制作に役立つ情報が豊富に盛り込まれているため、ゲーム開発の基礎をしっかり学べます。
【Unityの教科書 Unity 2020完全対応版】 2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座は、金子竜太氏による著書で、Unityの機能を一通り学べる内容となっています。
初心者がゲーム制作を始めるための基本から応用まで網羅されており、実際にゲームを作りながら学べるため、実践的にスキルを身に付けることができます。スマートフォン向けの2Dおよび3Dゲーム開発に必要な知識を習得できる一冊です。
これらの本が分かりやすく初心者向けで非常におすすめです。
Unreal Engineを使ったゲーム開発の本。
【ハンズオンで身につく! Unreal Engine 5 ゲーム開発入門】は、遠藤俊太氏による著書で、Unreal Engine 5を使ったゲーム開発の基本から応用までを解説しています。
本書では、BlueprintsやC++を用いたプログラミングに触れながら、ゲームエンジンの使い方だけでなく、ゲーム開発の流れも学ぶことができます。実践的な内容が多いため、手を動かしながら効率的にスキルを身に付けられる一冊です。
【Unreal Engine 5で極めるゲーム開発サンプルデータと動画で学ぶゲーム制作プロジェクト】は、佐々木瞬氏による著書で、Unreal EngineのC++を使ったゲーム開発を実践的に学べる内容です。
ゲームの作り方がステップバイステップで解説されており、初心者でも取り組みやすい構成になっています。また、ゲーム開発の基本的な考え方や効果的なゲーム設計のノウハウも学べ、実際のプロジェクトを通じて実践的なスキルを身につけることができます。
Unreal Engineでは「Unreal Engineを使ったゲーム開発の本」や「Unreal Engine 4で作るゲームプログラミング」が実践的な内容を提供していて、ゲーム制作の基礎から学べる内容でおすすめです。
ゲームプログラミングの将来性とキャリアパス

ゲームプログラミングにおいて、将来性のある分野やキャリアパスを選ぶことは非常に重要です。どの分野に注力するかによって、今後の成長の可能性やチャンスが大きく変わります。もし、将来どんな分野に進むべきか、またその分野でどのようなキャリアを築けるのかについて興味があれば、以下の内容をご覧ください。
将来性のある分野
将来性のある分野を選ぶメリットは、成長する市場で活躍できる機会が増えることやゲームプログラミングを本業としてする場合などに役に立ちます。
将来性のある分野の例えは、VRやAR技術を活用したゲームや、AIによる動的なストーリー展開が今後成長する分野です。
他にもクラウドゲームやモバイルゲームの進化により、より多くのデバイスで高品質なゲームが楽しめるようになります。これらが将来性が高い分野です。分野選びは目的やゲームエンジンなども関係するので、自分に合った分野を選びましょう。
キャリアパス
ゲームプログラミングのキャリアパスは、ゲームプログラマー、デザイナー、アーティスト、プロデューサーなど多岐にわたります。
プログラマーはゲームの機能を実装し、デザイナーはゲームプレイやストーリーを設計します。アーティストはビジュアル面を担当し、プロデューサーはプロジェクト全体を管理します。さらに、ゲームテスターやインディー開発者としてもキャリアを築けます。
技術や興味に応じて、さまざまな道を選べる柔軟な業界です。
まとめ

ゲームプログラミングは、リアルタイムのインタラクションやグラフィックス、AIが重要で、普通のプログラミングとは異なり、パフォーマンスや最適化が重視されます。初心者には、扱いやすいC#(Unity)やPythonがオススメで、ゲームエンジンとしてはUnityやUnreal Engineが有名です。
JavaScriptもブラウザゲームの開発に便利で、簡単に始められます。学習リソースは、公式のチュートリアルや無料のオンライン教材を活用することで効率的に学べます。自分の目的や興味に合った言語とツールを選び、実際にゲームを作りながら学ぶことが重要です。